尾田栄一郎原作による「週刊少年ジャンプ」の看板人気漫画『ONE PIECE』の劇場用長編第6作。甘い言葉に誘われて、リゾート気分でオマツリ島にやってきたルフィ率いる麦わら海賊団。しかし彼らを待っていたのは、オマツリ男爵による地獄の試練だった。金魚すくいや輪投げなど、いかにもお祭チックなイベントを提供しながら、海賊団の結束を壊そうとする男爵の陰謀にルフィが迫る。監督はジブリの要請で『ハウルの動く城』を手がけるという話もあった注目の若手アニメ作家・細田守。『ONE PIECE』最大のテーマともいえる仲間同士の絆を主軸にしつつ、テレビシリーズの拡大版だったこれまでの劇場版とは明らかに異なる、いわば『ルパン三世』における「カリオストロの城」のような独特のカラーを持った異色作に仕上がっている。(田中 元)
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最も原作に忠実なワンピース映画 |
ワンピースの劇場版を観ていつも思う事ですが、原作と全く雰囲気が違うのが好きじゃありませんでした。
絵からしてゾロやロビンは別人…内容も原作をただなぞっただけの台詞や展開
悪者をぶっ飛ばすだけの「子供向け」ではなく「子供騙し」の映画になっていたのが残念でした。
ですが…この「オマツリ男爵と秘密の島」は違います。
まず絵が原作に忠実です。尾田先生の描いたルフィやゾロが、そのままアニメーションになって動いているよう。それだけで感動しました。
また背景等も丁寧に描かれており、オープニングで流れる美しい青い海と青い空に目を奪われます。
構図やカメラワークも考えられていて、アニメではない、まるで実写映画のワンシーンを観ているようでした。
詳しくは描きませんが、話もよく出来ています。腕に自信のある海賊同士が戦って終わり…という内容ではありません。
家族愛や友情…確執や後悔、悲しみの連鎖、それらが複雑に絡み合い、ルフィを通して描かれています。
話だけでなく、金魚すくいや輪投げといった、スピード感溢れるアクションシーンも見応えがありました。
とにかくワンピースという作品をスタッフがよく理解して作られた映画ですね。オススメです。
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色々と重い作品 |
ワンピースという作品で度々テーマとして扱われる「仲間」という言葉に、原作とは違った視点から真摯に向き合った作品。
原作漫画において仲間という存在は今共にいる者達として描かれていますが、この作品では仲間は失ってしまった者達として描かれています。
大切な仲間を失った時、何を思い、どう行動するのか。
それをオマツリ男爵とルフィ達を対比させて表現する為なのでしょう、終盤はルフィ海賊団の他の船員はほとんど出て来ません。
原作付きの映画としてそれは致命的です。ただ個人的にはその思い切りを評価したい。
オマツリ男爵というキャラクターに、主人公であるルフィだけなく見ている人間までもが真っ向から対峙するには、この展開は必要不可欠だと感じました。
テーマから提示された回答は、とても正しくもあるのですが少し据わりが悪く、スッキリとは出来ないかも知れません。
あるいは「オマツリ男爵」という敵キャラクターがワンピースには珍しいタイプの敵だったこともあり、どこかやり切れない気持ちが残ってしまう可能性もあります。
とことん本来の作品の持ち味とは真逆になってしまったような気がする今作ですが
重いテーマを扱いつつもちゃんと処理した事や、演出の素晴らしさや綺麗な画などもあり、かなり完成度の高い作品になっていました。
ですが、ワンピースの映画として評価するなら☆は2つ。
本来なら小さな子供がターゲットのアニメなのに、絵的にも話的にも黒い面が強過ぎたりと若干の違和感がありました。
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クオリティは高い |
まず、ワンピース映画屈指の完成度である事は言うまでもない。
ただ、賛派の私としても、作品の重要なファクターである筈の海賊団の崩壊から和解の流れが、不完全燃焼でうやむやになってしまった感が否めないのが残念な映画。よって星三つ。
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パロディとしては○ |
ホラー嫌いじゃなく、原作とは別のものときちんと割り切って見れれば楽しめるかと思います。
ただ、キャラクターはアニメのキャラというよりは、現実世界の人間ぽさが含まれていたので、異次元に癒されたい人には、ちらつくリアルさが腹立たしいと感じるかも。
それからゴム人間はやはりリアルではありえないので、リアルとして見きるにも限度があり、無理矢理感を感じて中途半端な気がしました。
でも、ナミとウソップの喧嘩シーンやいつもなら見られない雰囲気に魅力を感じたのも事実なので三ツ星!
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問題作だけど |
細田監督によるワンピ映画の第六弾。
内容はCMなどで煽っていた「楽しいお祭り」とはかけ離れています。
前半はたしかに笑いありのオマツリモードなんですが後半にかけてどんどん暗雲が立ち込めてきて終盤はグロい表現などもあり完全にホラー。
うわさでは映画館で泣き出した子供いるそうです。
これは子供向けのワンピ映画としては大問題だと思います。細田監督は反省するべきですね。
しかしあくまで個人の感想で言うととても面白かったです。
最初見た時は苦笑するしか無かったのですが、その後気になっていろいろ調べてからもう一度観たら、結構感動しました。
この作品のテーマは「絶対に失いたくない仲間を失ってしまった船長がその後どうするのか」という事ですね。
なので今回のメインキャラクターは麦わら海賊団というよりは、ルフィを含む4人の海賊団の船長の話のようです。そのため、麦わら海賊団のみんなの活躍が見たい!って人には不満があると思います。
ちなみにこのテーマは原作のメリー号を巡ったルフィとウソップの喧嘩のあたりととても近いものなんじゃないかと思います。
それとこの「オマツリ男爵と秘密の島」を語る上で外せないのが作画スタッフの超豪華さ。
作画監督すしお、山下高明、久保田誓を初めとして実力あるアニメーターが集まっています。作画マニアなら聞いただけで興奮ものの面子です。
グリグリ動く絵を見てるだけでも結構楽しめると思いますよ。
ただ、いつものアニメの絵柄とは結構違うので嫌だって人もいるかもしれません。でも原作には近い絵柄だと思います。
あとは映画オリジナルのキャラクターが個性的なのも良かったです。
テーマは原作と近いものなのですが、監督の細田色に染められているので全体として観たらとても異色作になっていると思います。
でも、いつも原作の焼き直しみたいな内容ばっかりではつまらないので
たまには今回のような原作とはまた違った細田監督のエゴが詰まった「ワンピース」も良いと思います。
まあ自分もワンピファンとして、賛否が分かれるのは痛いほど分かりますが。
案外ワンピースファンじゃない人だったら「細田監督の作品」として楽しめるんでは無いんでしょうか、上でも言ったとおり作画は一級品だし。



